妖怪と怨霊の日本史

古代における日本史の流れを妖怪と怨霊をキーワードに概観した文献であり、面白い史料を引いているが、読み仮名の誤りも少なくなく、また史実の誤認も幾つかある。
平家の滅亡と共に三種の神器である草薙剣も海に沈んだとあるが、この本物は熱田神宮に納められており、皇室にあったのは模造品である。
ただ、日本における武術の流れを考える上で「剣」の働きは逸することのできないものではある。
剣は龍であり、蛇であり、雷の象徴でもある。