2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ANNのCM

呉家太極拳が出ている。上海のイメージか。打虎式でボールを受ける設定である。呉家は北京、上海、香港と拠点を移し、大架、中架、小架と変っていった。その過程において家伝のモンゴル相撲の技法を組み込んでいった。

朝鍛夕練

「鍛」とは基本(体)を練ること。「練」とは用法(用)を練ること。朝は母拳、夜は砲捶を練ると良い。

続続・日々の稽古

夜の稽古は睡眠中になされる心身の偏りの解放をより円滑に促すためのものである。適切なルートを開いておくことで、それが可能となる。朝の稽古は睡眠で解放されなかった、あるいは解放されすぎた部分の調整である。こうすると睡功を練ることができる。

続・日々の稽古

一日朝夕、稽古を行うには、一日全体をコーディネートしなければならない。一日の生活全てが稽古と係わりを持つようになるのである。これが武術の生活化、生活の武術化である。秘教的なものを学ぼうとする時には、特にこれは欠かせない。

日々の稽古

日本では道場を主体とするために週何回というのが稽古のパターンであるが、中国武術は「毎日」が鉄則である。例え15分くらいでも良いから朝晩、これを行うと良い。ただ「毎日」行うのは意外に難しいであろう。

祭政一致

植芝盛平は「祭政一致」の本義が現れなければならないと言っている。かつては政治の会議も、祭祀も同じ場所で行われた。祭祀があり、その場で政治のことも話し合われたのである。太古の世界は、宗教、哲学、芸術などがひとつになっていた。それを復活させよ…

太極拳について

師傅は太極拳について以下の二点を述べておられる。一、現在の套路は普及用に作られたものである。二、太極拳の套路はひとつではない。これには深い意味が含まれている。あえて解説はしないでおこう。

講拳と教拳

個人的には教拳は65歳になってから、と考えている。現在、行っているのは講拳である。実技でないと伝えられない最新の研究成果を伝授している。「拳を教える」とは、もっと全人格的なものであろう。老年期という人生の「余裕の時期」にこそ相応しいと考え…

ゾンビ・パウダー

人をゾンビに変えるというゾンビ・パウダーは河豚毒系の薬物らしい。一時的に肉体を仮死状態にさせるが、意識ははっきりしているという。民族薬のひとつである可能性が高い。中国武術の薬法もこうした方面からの解明が望まれる。

経を唱える

太極拳経や八卦拳経(八卦拳、走為先〜)を日々、唱えると良い。そうすると自然に文言を覚えられてくる。覚えようとするのは良くない。自ずから覚えられてくるのが良い。そうすると稽古をしている中に気付きも生まれやすい。

和良久

大本教系の武術らしいが、中に鎮魂法の形で押したり、引いたりしているのがある。これは馬歩トウ功の奥義に近いものがある。坐って行っていることからすると、ある意味において馬歩を越える可能性をも含んでいるといえる。

理論と実際

新架で用法が抜けていると実際の形と用法とが重ならなくなる。例えば単鞭では、よく左腕で相手を跳ね飛ばす用法が解説されているが、これでは単鞭の用法である「採」が活きていない。左手で持つことを「採」で表している場合もあるが、持たなくてもこの技法…

老架と新架

一般的には言えないが、新架になると用法が抜けているものが多い。楊家もそうであるし、八卦も同様である。形意拳に関してもそう思われるところがある。ただ、そうした新架も口伝を得て練れば、1〜2年で用法にも熟達することであろう。根本的な功はあるか…

オーバートレーニング症候群

これは過度の運動や練習によて、疲労が回復することなく蓄積する結果として起きる症状であるとされている。全身の倦怠感や集中力の欠如を伴い、重度の場合は精神異常を示すこともあるという。身体的感覚が鈍磨した状態での鍛錬が如何に危険か、ということで…

白い巨塔

田宮二郎バージョンが再放送されている。 この頃は良い役者が揃っている。東教授が葉巻を吸うシーンがある。 旧バージョンは、マシン・メイドのもののようで、 一本300〜500円くらいか。新バージョンはハンド・メイドのシガリロで、少し小さい。 これ…

八卦導引

最近、八卦導引を訳している。改めて教えられるところが多い。太極拳の運動は極めて繊細であり、常人のなかなか会得できるものではない、とある。推手なども、繊細さを高める方向でなされなければ意味がない。ただ、これは太極拳だけでなく、全ての武術の高…

浮落

珍しい技がオリンピックで出ていた。「浮落(うきおとし)」である。これは空気投げと称される技らしい。 空気投げには三船久蔵の作った隅落が有名である。浮落は作家で、パイプの愛好家としても有名な石黒敬七が作ったらしい。それにしてもこうした技の詳細…

半歩崩拳

郭雲深は半歩崩拳を以って「不敗」であったとされるが、その理由がオリンピックを眺めていて分かった。長く勝ち続けられる選手は、短い時間で勝負を決める選手である。 こなると技を研究されたりすることが余りできなくなる。間合いの取り方で勝負が決まるの…

珠珠

技を小さくまとめるとは、珠を身体の各所につくることに他ならない。こうして微細な感覚も育つのである。

「秘伝」で呉連枝が珠のことに言及している。そこで述べられているのは、珠の変化した技である。珠は技を還元する時に使われるとより高度なものとなる。

浸透させる

拳を学ぶとはひとつの拳で、その有する勁を身体に浸透させる必要がある。これが深ければ「動けば、技になる」段階にも至りえる。

続・形意拳の珠

崩拳が半歩の片方だけでなく左右均等に練られるように拗歩を取り入れたことで、 人差し指を中心に打つ形となった。これのより崩拳の珠は失われてしまった。横拳においても同じく珠の問題がある。 この場合には横拳を「土」拳とするために珠が活用されている。

形意拳の珠

五行拳は任脈、督脈を通る珠を使う。崩拳は本来は半歩で行ったとされている。 この場合には小指から力を出す形が使い良い。また胃の辺りを打つには下から突き上げた方が利く。自衛隊で王樹金が腹部を打たせているが、打っている方は下から突き上げるようにし…

続・五輪書

また「諸芸にさわる」ということも書いてある。いろいろなものを見学することで武術の稽古のヒントを得ようとするのである。自然を相手とするものつくりの現場などは、特に参考になろう。稽古も自然との対話で成り立っているからである。

五輪書

『五輪書』は武蔵の実体験がベースになっているので参考になるところが多い。「朝鍛夕錬」もそうである。朝が「鍛」、夕が「錬」と練習の内容の違いのあることを示しているのも周到といえる。稽古は朝夕、一日に二度するのが望ましい。

小町伝説の誕生

中世文学の専門家である錦仁の著書だが、これはひじょうに面白い。秋田県、雄勝町における小町伝説の成立を歴史的に実証している。伝説が出来る時には、一気にそれが拡大する時期があるようなのである。それには、それを求める人の存在も欠かせない。武術の…

圏、纏はまた珠とも称される。技法と技法を繋ぐのが珠である。故に連環(拳)は、連珠(拳)と称されることもある。珠から纏絲が生まれる。孫禄堂が八卦、太極、形意の諸拳を鉄糸球、皮球、鉄球に例えているのは面白い。

八卦拳の纏はあくまでネイ勁を基本としている。大纏、小纏があるが、原則としては大きな動作から小さな動作へと移行する。圏といっても良い。こうして見ると「走圏」にも新しい捉え方ができるのではないか。走圏は最も大きな圏(纏)であり、そこに小さな圏…

一霊四魂三元八力 その4

八力は、 凝力、解力、 分力、合力、 動力、静力、 引力、弛力、 となる。つまりは太極の働きということである。「一霊四魂三元八力」の実在に就いては対練の中で体験して頂いている通りである。

一霊四魂三元八力 その3

三元は剛元、柔元、流元である。これは言うまでもないことであるが、具象化から抽象化へのプロセスである。明勁、暗勁、化勁といってもよかろう。或いは定架、活架、変架としても良い。