ヒルデガルト・フォン・ビンゲン〜その2

ヒルデガルトは、ひたすら女子修道院にこもってヴィジョンをはぐくむ、単なる幻視者ではなかった」

「そのヴィジョンを根拠にして癒す医者であり、医学史家だった。医薬調整のための植物、動物、鉱物の観察研究に没頭した。最晩年には宇宙論を口述した。中世の博物学はこの女性において頂点を究めた。宝石学の書も著した」

種村季弘『ビンゲンのヒルデカルトの世界』より。

五絶老人と同じ意識レベルに達していたことが分かる。こうした意識レベルに反応する体験を積むことで自らの境地をも知り、深めることが出来る。