祭政一致

植芝盛平は「祭政一致」の本義が現れなければならないと言っている。

かつては政治の会議も、祭祀も同じ場所で行われた。祭祀があり、その場で政治のことも話し合われたのである。

太古の世界は、宗教、哲学、芸術などがひとつになっていた。それを復活させようというのである。

武術は格闘技術であり、芸術であり、音楽であり、文学であり、医学であり、宗教でもあった。

祭政一致とは、その無限の可能性を復活させるところにあったのである。