元気論

唐の時代の道士・呉キンの『元気論』には易筋、洗髄、易骨について以下のように述べている。「気を化して血とする。血を化して髄とする。一年で気が変化をする(易気)、二年目には血が変化をする(易血)、三年目には脈が変化をする(易脈)、四年目には肉が変化をする(易肉)、五年目には髄が変化をする(易髄)、六年目には筋が変化をする(易筋)、七年目には骨が変化をする(易骨)、八年目には髪が変化をする(易髪)、九年目には形が変化をする(易形)」とある。

閃展騰ナ

八卦拳の動きをいう言葉に「閃展騰ナ」がある。「騰ナ」とは気の働きをいうものである。李亦ヨの『太極拳論』には「気を煉って神に帰すると、気の勢いは騰ナとなる」とある。これはいわば精神的な速さをいっているのである。植芝盛平のいう勝速霊である。

武禹襄の太極拳解

武禹襄は優れた太極拳書を残している。『太極拳解』には「身体は動くが、心は静かでなければならない。そうであれば気は収斂され、神も伸びやかとなる」とある。「伸びやか」と「舒」とある。捉われの無い精神をいっている。

拳風、拳品

荘子』には「形は神を宿したものである」としている。そうであるならば、拳の風格も充分に注意して選ばなければならない。低いレベルの拳は、それを行うことで心身に好ましくない影響を生ぜしめる。